シリーズブログ
デザインガイドライン構築プロジェクトの軌跡〜前編〜

こんにちは、ケアコラボの赤沼です。
今回は、ケアコラボが取り組んでいる自社プロジェクトについてを書いてみようと思います。
また、実際に行ったプロジェクトの軌跡をたどり、フルリモートワークでどのように物事を進めているのかをお伝えできればと思います。
ケアコラボ自社プロジェクトとは?
ケアコラボでは、常に自社プロジェクトが数本走っています。顧客対応、プロダクト関連、請求関連、マーケティング…それぞれの得意分野や知識を持っている領域などで、メンバーを構成しています。
ここで公開できるもので例を挙げると、「SNSプロジェクト」「CareTEX」「教えて!みんなの活用術プロジェクト」などがあります。
それぞれのプロジェクトで定期的にミーティングを行い、ミーティング頻度もプロジェクトメンバーで決めています。
プロジェクトメンバーで目的やゴールを決め、進捗状況を確認しながらプロジェクト完了まで進めていきます。
全体的な進行具合やどれを優先するのか?は全メンバーで確認しつつ、軌道修正をしています。
リンゴの木があるとしたら、木の部分はケアコラボメンバー全員で構成し、それぞれのプロジェクトがリンゴの実としてなる、という感じでしょうか(途中で収穫してしまうこともありますが、そのまま落っこちてなくなる、ということはありません笑)。
今回は、その自社プロジェクトで完走した、「デザインガイドライン構築プロジェクト」について記していきます。
このプロジェクトはケアコラボメンバーのみでなく、他社さんとタッグを組んで行ったもの(ちょっと珍しいのです!)。
ぜひ、ゆるりと読んでいただけたらと思います。
デザインに統一性がない…

こちら、過去のケアコラボの詳細資料のページです。
見ていただいてわかる通り、なんだかバラバラしてます…。理由は、外注で作成していただいたものも、自分たちで作成したものもあったため、デザインに統一性がありませんでした。
この状態に加え、資料を作成する際のデザイン(フォントやスライド内の配置など)が社内で決まっていないことも悩みでした。
そして、このことは「ケアコラボさん、息してないのでは…」と思わせてしまうかも!?という不安がありました。
プロジェクト、開始!
早速、「サービス紹介資料刷新+ケアコラボのデザインガイドラインを策定する」ということを目的にプロジェクトが走り出しました。
プロジェクトメンバーは、arisaとsaoriの二人。
キックオフは実は2024年5月にしていました。
よって、完走するまでに1年かかったことになります。
最終的な成果物としては、『キャッチコピー策定』、『サービス紹介資料刷新』、『デザインガイドライン策定』。プロジェクトの中でも3つのフェーズがあったんだなと、振り返りながら思っています。
デザイン会社さん、探しましょう
「こういった、デザインガイドラインなどはどのような会社さんが担っているのだろうか…」
まずはそこからの調査を始めました。
サービス紹介資料刷新も考慮すると、やはりデザイン会社さんが良さそうなのでは?ということになり、arisaとsaori、それぞれに探します。
そして最終的に決定したのが、長野県にある有限会社デザインスタジオ・エルさんでした。
デザインガイドラインを一緒に検討してくださるということと、何よりarisaとsaoriが共通して大好きなヤッホーブルーイングさんのWebサイトを、エルさんが作成されていたのです!(制作実績はこちら!)
ヤッホーブルーイングさんのWebサイトを「飲みたいね…🍺」と言いながら見て、きっと私たちの想いを形にしてくださる…!と思い、依頼させていただきました。

エルさんはじめまして!
プロジェクト本格始動!

まずはご挨拶、顔合わせのミーティング
デザインスタジオ・エルさんのご担当者の方と、キックオフミーティングを改めて行いました。
ミーティングにはハラさんもご参加いただき、コピーライター神保さん、デザイナー海野さんと5名でミーティングを行いました。
エルさんもケアコラボも、リモートワークをしているため、ミーティングはすべてオンラインで行いました。
皆さん、なんて穏やかでやさしい雰囲気〜〜!!
画面越しからも癒しオーラが伝わるくらい、素敵なデザイン会社さんです。
ここから先1年近く定期的にミーティングを行っていくわけですが、毎回arisaとsaoriは癒しをいただいておりました…(エルさんのメンバー紹介ページ。本当にこのやさしい雰囲気なのです…!)。
どのように進めていきましょうか
まずは大まかに、ケアコラボが悩んでいることや実現したいことを共有しました。
「デザインの統一性がなく、各々に資料を作っている。デザインの決まりがないことが悩みです…」「統一性がないことがネガティブな印象を与えるのでは…」など、詳しくお話を伺ってくださいました。
最近は展示会なども参加しているケアコラボ。
展示会でも配布できるようなサービス紹介資料があるといいな!ということで、エルさんとは『サービス紹介資料刷新』と『デザインガイドラインを策定』していくこととなりました。
最初に依頼した際は、デザインガイドラインを作成いただくというのが主目的でした。
しかし、「一つ何かのものを作り上げて、そこからデザインガイドラインに落とし込むのはどうですか?」とご提案いただき、この流れになりました(さすがです…!)。
やることと考えることがたくさん
まずはサービス紹介資料を!ということにはなりましたが、進めていくにはお互いにベースを整えていく必要があります。
ケアコラボ側としては、サービス紹介資料を見てどう思ってもらいたいか?という部分から、どのようなことを伝える?という資料の構成や具体的な内容を決める必要がありました。
ケアコラボは月数回のレベルでプロダクト改善が行われるため、新機能ができたり、画面の構成が少し変更になったりと、変化し続けます。
ただそれをすべて資料に反映してしまうと、せっかく作った資料の賞味期限が短くなってしまう…この間でかなり揺れつつ、できるだけ長く使えるような資料構成を検討していきました。


みんなの想いをぎゅっと詰めました
〜キャッチコピー編〜

キャッチコピーを決めましょう
サービス紹介資料刷新にあたり、まずはキャッチコピーから考えていくことに。
「ケアコラボのことをどのように思ってほしい?」、「ケアコラボってどのようなサービス?」、「ケアコラボが伝えたい想いってどのようなもの?」などなど、一つのコピーにする場合、これらを考えてまとめていく必要があります。
今回コピーを考えてくださるのはコピーライターの神保さん(ステキなnoteもございます)。
実はご家族向けのチラシでもコピーを考えてくださった方なので、もうarisaとsaori、ウキウキです。
ただ、上記に書いたことを私たち二人から神保さんに的確に伝えるのは…めちゃくちゃ難しい。
ということで、助けを求めました。
ケアコラボを一言で言うと…
キャッチコピー策定のため、何を伝えたいサービスなのか、ケアコラボって一言で表すとどのようなサービス?どのような存在?ということをまとめないといけませんでした。
ビジョン・ミッションは掲げているものの、それとは別に届けたいメッセージもたくさんあります。
しかし、arisaとsaoriだけでは限界があるし、いろいろな視点から見たほうが良いとも思っていました。
ケアコラボ社の特徴の一つに(個人的にとっても特徴的だと思っています)、ユーザーの皆様との距離が近いという特徴があります。
ケアコラボは高齢者介護分野や障がい福祉分野など、分野を問わずご利用いただけるサービスとなっています。
ご利用サービスも多岐にわたることから、日頃からユーザーの皆様より活用術を教えていただいたり、ご意見をいただいたりしてサービス改善を続けてきています。
ということで、今回も一部のユーザーの皆さまにキャッチコピー策定のためのアンケートをさせていただきました(その熱い想いは、別の機会でご紹介いたします!)。
皆さま、本当にご協力ありがとうございました!
メンバーへもアンケート!
また、ユーザーの皆さまだけでなく、「自分たちの会社やサービスのこと、ぶっちゃけどう思っている…?」、と、メンバーにもアンケートを行いました!
質問は以下のもの。
- 知り合い(家族や友人)にケアコラボを紹介するなら、どんなふうに紹介しますか
- 類似サービスにはない、ケアコラボならではの特徴はなんだと思いますか
- 「ケアコラボらしさ」を一言で表すなら、なんだと思いますか
- ケアコラボは、社会にどんな影響を与えていると思いますか
- ケアコラボ利用者の方からいただいた声で、うれしかったのはどんな内容ですか
- ケアコラボを、どんな存在として世の中に認知してもらいたいですか
さて、どんな回答があるでしょうか…(ドキドキ)。
ケアコラボメンバーからのアンケート結果も、また別の記事でご紹介予定です。
なんとステキな…!
ユーザーの皆さまへのアンケート回答と、ケアコラボメンバーのアンケート回答をさっとまとめ、コピーライターの神保さんにお伝え。
そこからキャッチコピー案を数案出してくださいました…!

さすがにarisaとsaoriだけで要る/要らないを判断できない…ということで、ケアコラボメンバーで開催するキャッチコピーワイガヤ会を実施。
そこから紆余曲折あり、デザインの方向性ともあわせて決まったキャッチコピーがこちら。
記録でもっと、「つながる」ケアを。
キャッチコピーへの想い
まとまらない状態(というか、伝えたいことがたくさんあるんだ状態のケアコラボメンバー多数)の中、神保さんに共有して決まったこのキャッチコピー。
私たちの想いがギュッと詰まっています。
- ケアコラボを利用することが最後ではなく、ケアに活用できるサービスでいたい
- ケアコラボがケアに携わる人々のつながりのきっかけになってほしい
- ご利用者さんもご家族もスタッフさんも、私たちとワンチームになってほしい
そんな想いを込めました。
本当にステキなキャッチコピーをありがとうございました!
いろいろなところでジャンジャンお伝えしていこうと思います。
続きは後編へ!