シリーズブログ
デザインガイドライン構築プロジェクトの軌跡〜後編〜

前編でケアコラボのキャッチコピー 記録でもっと、「つながる」ケアを。 が決定しました!
後編はデザイン決め〜完走までを一気に記します。
前編はこちらからお読みいただけます。

すてきグラフィック、誕生!
〜デザイン編〜

キャッチコピーと一緒に検討
今更ですが、実はキャッチコピーとデザインは並行して検討されていました。
というのも、キャッチコピーとデザインとが合わなければ、どちらも活かせず残念なことになってしまうから。
キャッチコピー同様、デザインの初稿も2024年10月にいただいておりました。
「このキャッチコピーだとこのデザイン?」「このデザインだとこのキャッチコピー?」などと、それぞれを行ったり来たりして検討していきました。
デザイナーの海野さんは、コピーライターの神保さんと同じく、ご家族様向けチラシでご一緒しておりました。
温かく、かつ的確にグラフィックに想いをのせてくださったので、今回もドキワクでした。
デザイナーさんが生み出した「ケアコラボライン」
「デザインの方向性はこのような形でどうですか?」と、デザイナー海野さんからご共有いただいたときの感覚は忘れられません。
私たちが伝えていた、半ばわがままとも言えるような想いを、本当に繊細なグラフィックとして作成いただきました。
その名も 「ケアコラボライン」 。
なんて素敵なグラフィックだろう…
感動して泣きそうな感覚になるくらい、「ケアコラボライン」は私たちに刺さったのです。
「わたしたちはユーザーさんのサポートをしたい…」「でもただのIT屋さんと思われたくない」「ユーザーさん、そして自分たちの未来に光が差すような…」「プロダクトからかけ離れないような…」「温かみを持ったような…」。
思い返すと、わがまま言い放題…。
それを、ギュッと詰め込んでいただきました。大切な大切な「ケアコラボライン」の誕生です。

「ケアコラボライン」に込められた想い
「ケアコラボライン」は「ケアコラボを通して、変化していくつながりを表現しました」と、デザイナー海野さんが伝えてくださいました。
色も、以下のようなテーマとして使っていただきました。
- Blue:平等
- Coral Pink:思いやり、親しみやすさ
- Yellow:夢、ビジョン、光、向かう先
プロダクトが生まれた当初から使っているケアコラボブルーとも相性を検討してくださいました。
そのおかげで、プロダクトとの相性もバッチリなラインが出来上がりました。
◾️「これからも一緒に歩んでいく」というケアコラボのスタンス
◾️ケアコラボを利用することで、ユーザーの皆さま、ご利用者さま、そのご家族さま、関わる方々がつながっていく
この想いグラフィックで表現していただきました。
本当にありがとうございました!
しかし!いきなり問題発生!!
デザイナー海野さんが生み出してくださった「ケアコラボライン」。
実は他社が使っているデザインと、とても似ていることが分かったのです…。
この点については、ケアコラボ側の調査不足であり、猛省しました。
他社がどのようなデザインなのかを、自分たちが身を置く業界のものだけでも把握しておくべきでした。ごくごく当たり前にやらなくてはならないものだと思うのですが、先に進めることばかりを考えてしまっていました。
しかし、これが会社にはいいきっかけになりました(と感じる)。
「調査をきちんとする」「自分たちが経験したことのないことをやる際には、定石があるのか?等インプットをしてから走り出す」等を、私たちの失敗を経て、他メンバーが気をつけるようになりました。(ただの反面教師では…というご意見もあると思いますが…苦笑)
一緒に走ってくれているエルさんには多大なるご迷惑をおかけしてしまいました。
温かく見守ってくださって、本当に感謝しかありません。

熱いディスカッション

どこまでお願いしていいのだろう?
デザイン会社さんとこのようにガッツリ進めていくという経験をしたことがなかったという経験値不足なarisaとsaori。
途中でかなり焦ります。
というのも、エルさんとの対話の時間(いわゆる納期)が決まっていたため、妥協するのかどうか?という壁にぶち当たったのです。
前述の通り、デザイン酷似問題もあり、ここまででかなり時間がかかってしまっている、という状況でした。
当初の目的は、2024年12月のCareTEX名古屋で、新しいサービス紹介資料をデビューさせる!というものでした。
しかし、キャッチコピーとデザインが揃ったのが10月…。
そして私たちの要望が溢れかえってしまったので、エルさん側にもご迷惑がかかってしまう…でも納期…という感じでした。
とことんやらせていただけないでしょうか!
なぜこうなってしまったのか。このことを素直に社長に相談しました。
まずは自分たちがこのプロジェクトを走らせるにあたり、ゴールだけを設定していたということ。
そしてそのことによって、市場調査や懸念点の検討などを深くやらずに走っていたということ。
その結果、「あれ?似ているかも?」「あれ?このサービス、候補のキャッチコピーと似ている…」などが途中で出てきてしまったこと。
そして、予定していた納期には間に合わなそうだ、という状況に陥ったこと。
けれども!社長!聞いてください!わたしたちはエルさんのキャッチコピーとデザインがとても気に入っていて、これをもっとブラッシュアップしたい!これらの反省はのちのプロジェクトに必ず活かします!ので、どうか、とことんやらせてください!!と社長に伝え、もちろんエルさんにも同様にお伝えしました。
そこから、お互いに「とことんやりましょう!」「腹割って話しましょう!」「絶対いいと思えるものを作りましょう!」というスタンスに変わっていきました。
それぞれにあった”遠慮してしまって言いたいことが言えない”という薄い壁みたいなものが、いい意味で壊れていく感じがありました。
デザイナー海野さんからも、「この点についてちょっとディスカッションしたいです」などと言っていただき、お互いに納得のいくものを追求しましょう!と語りのミーティングが増えていきました。
いざ、ワイガヤ会でデザインを決めるぞ!

最終的に、デザイナー海野さんが5種類のケアコラボラインを提案してくださいました。
このケアコラボラインの配色は絶対使いたかったため、色はそのままに”ラインの形を変化させていく”ことにしたのです。
この5種類から最終的にこれから使っていくケアコラボラインが決まる…!
上記の件で、少し時間がかかっている焦燥感と、これでいよいよ決定するのか…!という高揚感と。
本当に緊張したのを覚えています。
最終的に、ケアコラボメンバーでワイガヤ会を再度行い、投票制で決めました。
結果、このリボン調にあしらったケアコラボラインが大人気!
リボンは「何かと何かを結ぶものである」ことと、「オープンになってつながっていく感じが出る」と、まさにケアコラボが伝えたい想いなのでは!
ということで、このケアコラボラインに決定しました!

完成までのやり取り
語りのミーティングが増えてから、お互いの解像度がグッとあがってきたことを覚えています。
「この部分ってどう思っていますか?」など、より深くヒアリングしてくださり、その質問に答えることでわたしたちの考えや現したいことがクリアになっていきました。
土台となるキャッチコピーとデザインは決まってきていたので、あとは細かな部分を決めていく作業に。
ここら辺で、だんだん波長があってきたな!ツーカーですな!という感じになってきました。
デザイナーさん作成 → ケアコラボチェック → ケアコラボフィードバック → デザイナーさん修正 このサイクルがすごく早く回っていた気がします。
あらゆる手段を使って(今回は、zoom、miro、Dropbox、Chatworkなど)コンタクトを取り、サービス紹介資料を作り上げていきました。
そして…!2025年2月20日…!サービス紹介資料完成しましたーー!!!!ヤッター!!!
キャッチコピー、デザイン、そして内容をすべて刷新!
エルさんのお力なくしては、こんなに素敵な資料は生まれませんでした。
本当に私たちにとことん付き合っていただき、ありがとうございました。
そして数日後にデザインガイドラインも納品していただきました。
スライド作成の時に、どのフォントを利用し、どのくらいの余白で、どの色を…をデザインの観点からわかりやすく作成いただきました。
これで、ケアコラボの資料はしばらく安泰…!

そして、エルさんの制作実績ページにも掲載いただきました!
エルさん側からの想いを記載してくださっております。
(「あの憧れのページに載った…」と、arisaとsaori、めちゃくちゃ喜びました。本当に嬉しかったです。)

プロジェクト完走!
そして…

紆余曲折ありながらも、1年がかりでやり遂げた「デザインガイドライン構築プロジェクト」。
どこに出しても恥ずかしくない素敵な資料と、資料を社内作成するときの安定したガイドラインと、ユーザーさんもお気に入りのキャッチコピー、そしてデザインスタジオエルさんとのつながりが、私たちの手元できらきらしています。苦い失敗談すらもきらきらしているように感じます。
プロジェクトの感想
まずは素晴らしいデザイン会社さんに出会えてよかった、ということに尽きます。
本当であれば、もっともっと端的にことが進み、納期に間に合うクライアントさんがほとんどだと思います。ここまでとことん付き合ってくださり、本当に感謝しかないです。
そして、感謝すると同時に、自分たちの経験のなさをしっかりと突きつけられた感じでした。もちろん、誰に何を言われたわけではないのですが、「もっと効率的にできたな」とか「ある程度のことは決めてから打ち合わせに出ないと迷惑をかけますね…」など、反省点がたくさんあります。
ただ、それがあったにも関わらず、「大丈夫ですよ、一緒に悩み、一緒にいいものを作り上げましょうよ」と言ってくださったエルさんのおかげで、今のエルさんとケアコラボの関係性があるような気もしています。
他社と一緒に進めていくプロジェクトについて、1年を通してじっくり学んだ感じがあります。冗談なく、「勉強させていただきました」という思いです。
ケアコラボはまだまだプロジェクトで解決や改善をしていかなくてはならないことがあるので、このプロジェクトの経験を糧に、また新しいものを生み出していきたいと思います。
エルさん、ズッ友でいてくれませんか
デザイナー海野さんから、最終的な成果物を納品されたとき、「あ、終わってしまった…」という感情が真っ先にきました。
もう画面越しに一緒に頭を悩ませる時間や、ディスカッションする時間がなくなってしまうのか。
そう思えて、達成感と喪失感のような、とても複雑な感情になったのを覚えています。
それほどに、大変で楽しかったのだと。
納品完了した際に、お互い熱いメッセージを送り合いました。
エルさんからいただいたメッセージです。
佐藤さん、赤沼さん!このたびはありがとうございました。
コピーライター 神保さん
ご一緒できてとてもうれしかったです。
おふたりのお話を聞くたび、
「こんなあたたかいサービスを提供している人たちがいるんだ」と感銘を受けていました。
きっとこれからも、たくさんの人がケアコラボさんのことを好きになると思います。
私もすっかりファンです。
ケアコラボさんの価値が、 必要としている人たちのところに届きますように!!
なにかお手伝いできることがあれば、ぜひご相談ください。
佐藤さんや赤沼さんからケアコラボについて意見を交換する過程で
デザイナー 海野さん
個人的にたくさんの発見や学びがありました。
ケアコラボさんの想いをたくさん感じて、
打ち合わせの中で心を動かされる瞬間がたくさんありました。
こちらこそ本当にありがとうございました。
運用いただく過程で何かあればお気軽にご連絡ください!
お互いに「ファンになりました!」と言い合える関係性って、なかなかないな、と思います。
そこには契約があり、金銭も発生し、さらっと言ってしまえば”クライアント”なのです。
それを超えた感情を持てるほど、多くの時間を過ごし、多くの事柄に立ち向かった、同志になった感じです。
それは、きっとエルさんとケアコラボの文化や価値観、大切にしているものが似ていることも関係しているのかなと思います。
このお話については、またきっとどこかで書きます。
エルさん、ありがとうございました!
ぜひ今度はin長野で、ヤッホーブルーイングさんのビールを飲みつつ、語らいましょう!

かなりのボリュームになってしまいましたが、ケアコラボの「デザインガイドライン構築プロジェクト」の軌跡でした。
またこれ以外にも面白いプロジェクトがたくさん走っているので、それもこのように記していけたらいいなと思っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
追記)
ケアコラボで先日、会社概要のプロフィール変えようか!という話が上がったとき、「エルさんにお願いしても良さそうだよね」と、普通に話題に出てくるほどです。
本当に、これからも末長くよろしくお願いいたします!