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介護記録をタブレットで効率化!実際のご利用者の事例をまじえてメリットや選び方を解説

佐藤 ありさ 佐藤 ありさ

目次

「記録を書くために事務所やステーションへ戻る..」そんな当たり前だと思っていた時間が、もしご利用者と向き合う時間へと変わったらどうでしょうか?

現在、厚生労働省が推進する介護DXの波もあり、多くの現場でタブレット導入が進んでいます。しかし、「コストが見合うのか?」「ベテランスタッフが使いこなせるか?」といった不安を感じている管理者の方も少なくありません。

★参考 介護DXの推進について(厚生労働省)

本記事では、iPadやAndroidなど、どんなタブレット端末でもつかえるケア記録ソフト「ケアコラボ」のスタッフが、介護現場にタブレットを導入する具体的なメリット・デメリットから、失敗しない端末の選び方、そしてタブレット活用でどんな変化があったのか、具体的な事例までを解説します。

なぜ今の介護現場にタブレットが必要なのか?導入が進む背景と目的

介護現場でタブレットを使ってケアコラボでバイタルを入れている写真

介護現場の紙やパソコンでの記録による業務負担

多くの介護現場では、まだまだ手書きで記録をしていたり、ソフトを導入していてもパソコンでの入力が行われたりしています。もちろん記録の方法はそれぞれにメリット・デメリットがありますが、手書きの記録は記入ミスや判読の難しさを招いたり、パソコンでの記録は事務所への行き来の手間や記録待ちを発生させたりする可能性があります。

項目紙・パソコンタブレット・スマホ
記録場所事務所・ステーションのみであることが多い居室や外出先など「その場」
情報の鮮度思い出しながらの事後記録リアルタイムな事実記録
共有方法ファイルの回覧・手渡し端末から全スタッフへ即時共有

厚生労働省が推進する「介護DX」による働き方改革

厚生労働省は深刻な人手不足を背景に、ICT機器の活用による業務効率化を推進しています。国によるデジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)や介護テクノロジー導入支援事業などの支援も拡充されており、記録を現場で完結させ、データを即座に共有できる仕組み作りは、今後の安定した施設運営において必要不可欠となっています。

★参考
デジタル化・AI導入補助金2026 公式サイト

介護テクノロジーの利用促進について(厚生労働省)

介護記録にタブレットを導入するメリット・デメリット

【メリット1】「その場」で入力できることによる大幅な時短

タブレット導入の最大のメリットは、ケアの直後にその場で入力を完結できる点にあります。ステーションや事務所にあるパソコンまで戻り、思い出しながら打ち込む必要がなくなるため、移動時間や「思い出す時間」という目に見えないコストを大幅に削減できます。

介護現場でその場でタブレットで記録を入力している写真

【メリット2】写真・動画の活用で「視覚的」かつ「正確」な情報共有

文字だけでは伝わりにくい傷の経過や利用者の表情、歩行リハビリの様子などを、写真や動画で記録できるのはデジタルならではの強みです。誰が読んでも状況が正しく伝わるため、申し送りの質が飛躍的に向上します。

リハビリ現場でタブレットで動画を撮影している写真

【メリット3】リアルタイムな連携でチームワークが向上

一人が入力した情報は即座に全スタッフの端末に反映されます。バイタルの異常や特記すべき行動がすぐに共有されるため、多職種が連携する現場でも迅速な意思決定が可能です。

【メリット4】転記ミスの軽減と記録漏れの防止

紙の記録からパソコンへ打ち直す、あるいは連絡帳へ書き写すといった「転記作業」は、ヒューマンエラーが起きやすくなってしまいます。タブレットで入力したデータがそのまま帳票やグラフに自動反映されることで、書き間違いや数値の誤認をゼロに近づけることができます。

【メリット5】ペーパーレス化による管理コストと保管スペースの削減

法的に定められた長期間の書類保管は、多くの施設にとって頭の痛い問題です。記録をデジタル化することで、物理的な保管スペースをなくし、ファイリングにかかる手間やシュレッダー処理の時間を大幅に削減できます。過去の情報を参照したい場合もかんたんに検索できるため、監査対応やご家族への説明時にも慌てることなく、スピーディーかつ誠実な対応が可能になります。

【デメリット1】導入初期のコスト

タブレット導入には、端末代金やソフトの初期費用といったイニシャルコストが発生します。また、施設内のどの場所でも通信が途切れないよう、Wi-Fi環境の整備も欠かせません。

項目内容対策
端末費台数分の購入・レンタル費用中古購入やリースの検討
環境整備費通信工事・ルーター代補助金や助成金の活用
運用費ソフト利用料・保守費業務効率化による残業代削減で相殺

しかし、これらは中長期的な人件費削減によって十分に回収可能です。例えば、スタッフ一人あたり毎日30分の記録時間を短縮できれば、施設全体では月間数十時間分、金額にして数十万円単位の残業代抑制につながるケースも珍しくありません。

タブレット導入の投資対効果をグラフで表した図

【デメリット2】操作に慣れるまでの期間

ITツールに馴染みのないスタッフにとって、新しい操作を覚えることは心理的なハードルになります。導入当初は操作方法に関する質問が相次ぎ、一時的に業務が滞るリスクも考慮しなければなりません。しかし、直感的に使えるソフトを選定し、得意なスタッフが担当となって操作説明をしていくことによって、多くの場合1〜2ヶ月程度で現場に浸透していきます。

介護現場に適したタブレット端末の選び方

画面サイズと操作性:視認性と入力のしやすさを両立する選び方

画面サイズは「情報の読みやすさ」と「持ち運びやすさ」のバランスで決まります。10インチ前後の標準サイズは、バイタルグラフの確認や写真の細部を見るのに適していますが、片手で持ち続けるには重さがネックになります。一方で、コンパクトなタイプは機動力に優れますが、文字入力の快適さが損なわれる場合があります。

活用シーン別の使い分け:施設系サービスと訪問系サービスでの適正

施設系サービスでは、スタッフ間で端末を使い回すことが多いため、ログインのしやすさや丈夫さが重視されます。一方、訪問系サービスでは、屋外での持ち運びや雨天時の使用を想定し、軽量かつ防水・防塵機能、さらにSIMモデルによるキャリア契約が必須となります。

  • 施設系: Wi-Fiモデル、大画面、複数人での共用を想定した耐久性
  • 訪問系: SIMモデル、軽量、長時間バッテリー、防水防塵

バッテリー性能と耐久性:介護現場で長く使い続けるためのポイント

24時間稼働する施設では、フル充電で1日以上駆動するバッテリー性能が求められます。特に画面を明るくした状態での連続使用は消耗が早いため、急速充電への対応や予備端末の確保も重要です。また、多くの人が触れるため、画面の傷を防ぐフィルムや、抗菌加工が施されたものを選ぶと、衛生面とハードウェアの寿命の両面でメリットがあります。

タブレット端末の揃え方|購入・レンタル・リースの違い

【購入】資産として所有でき、月々の支払いが発生しない

購入は、自法人の資産として端末を所有でき、月々の支払いは発生しません。
新品購入はメーカー保証が付き、最新OSを数年にわたり利用できるため、長期的な運用計画が立てやすいのが利点です。
一方で中古購入は、1台あたりのコストを新品の半額以下に抑えられることが多く、スモールスタートに適しています。ただし、中古品は「バッテリーの劣化」や「OSアップデートの打ち切り」といったリスクを抱えており、安易に古い型を選ぶと数年でアプリが動かなくなる恐れがあります。

【レンタル】初期費用を抑えて手軽に開始

1ヶ月単位など短期間から利用できるため、本格導入前のお試し運用や、スタッフの増減に柔軟に対応したい場合に最適です。初期費用がほぼゼロで、故障時には代替機がすぐに届くサポート付きのプランも多く、管理の手間を最小限に抑えられます。ただし、数年単位の長期利用では一括購入やリースよりも割高になる傾向があるため、短期で検討する場合に向いていることが多いです。

【リース】最新機種を月額払いで導入

リース会社が購入した端末を、一定期間(数年単位)月額料金を払って借りる方式です。多額の初期費用をかけずに最新のiPadなどを全スタッフ分揃えることができ、支払額を平準化できるため予算管理が容易になります。

【私物利用(BYOD)】導入スピードは最速だが、セキュリティ対策が必須

スタッフ個人のスマホやタブレットを業務に活用する「BYOD※」は、端末コストを大幅に削減できる手法です。使い慣れたデバイスのため操作の習得が早く、導入スピードも最速と言えます。しかし、プライベートな写真と記録の混同や、紛失時の情報漏洩リスクといったセキュリティ上の課題が生じるため、利用ルールの明文化が不可欠です。

※BYOD(Bring Your Own Device)とは … 個人所有のタブレット・スマホなどの端末を業務で使用すること

導入方法初期費用月額費用故障・交換対応特徴・判断基準
新品購入0円自法人・事業所寿命が長く、数年間の安定運用が可能。
中古購入0円自法人・事業所新品よりは安いが、一括の現金支出が必要。OSの寿命や電池の劣化等に注意が必要。
リース提携範囲内3〜5年周期で最新機種に一新できる。
レンタル中〜高無償交換可故障時もサポートしてくれる会社がほとんど。管理工数を外注できる。
私物利用0円手当等個人負担導入のスピードは最も速いが、セキュリティ対策が不可欠。

【導入事例】タブレットで変わる介護現場の日常

【特養】30年分の紙記録から脱却。タブレット活用で情報共有がスムーズに(社会福祉法人 大協会様)

30年近く紙での記録を続けてきた現場では、膨大な保管書類の検索や、ステーションへ戻ってからの作業が大きな負担となっていました。しかし、タブレットを導入したことで、現場でのリアルタイム入力が定着。過去の記録も瞬時に検索ができるようになり、情報のアクセス性が劇的に改善されました。

当初は新しいものへの抵抗感もありましたが、160名の多様なスタッフが「これなしでは業務が回らない」と言うほど、操作のしやすさが浸透の鍵となりました。

タブレットを使用している社会福祉法人大協会さまの写真

【有料老人ホーム】リアルタイム共有でクレーム激減。感謝の声がスタッフの自信に(社会福祉法人 ウェルフェア三重様)

10年以上続いた「紙に書くのが当たり前」という文化を打破し、タブレットを導入。以前は1日30〜60分を要していた記録時間を、その場での入力により大幅に短縮しました。最大の変化は、ご家族へのリアルタイム公開です。日常の様子を透明性高く共有することで、ご家族の安心感が増し、誤解によるクレームが激減しました。また、タブレットを通じてご家族から届く「ありがとう」の言葉がスタッフの目に直接触れるようになり、モチベーション向上とケアの質改善という好循環を生んでいます。

タブレットを使用している社会福祉法人ウェルフェア三重さまの写真

【デイ・グループホーム】看護師への相談や外国人人材のサポートもタブレットで実現(アイ様)

看護師が常駐していない時間帯や拠点でも、タブレットで撮影した動画・画像を共有することで、的確な遠隔指示を仰ぐ体制を構築しました。また、漢字の「書き込み」に苦労していた外国人スタッフにとって、スマホ・タブレットの予測変換や音声入力は強力なサポートツールとなりました。LINEのように直感的に使えるUIのおかげで、言語やITスキルの壁を越えて全スタッフが均質な記録を残せるようになり、組織全体の連携力が強化されています。

タブレットを使用している有限会社アイさまの写真

【回復期リハ病棟】タブレットでリハビリ動画を撮影し可視化。離れたご家族にも安心を届ける(三九会様)

回復期の患者にとって重要なリハビリの進捗を、タブレットで撮影した動画で「見える化」しました。紙の説明では伝わりにくい身体の動きや回復の過程を、離れて住む家族へ手軽に共有。以前は専用ソフトの操作難易度に苦戦していましたが、カメラロールから選ぶだけのシンプルな操作により、スタッフの負担が激減しました。動画への家族コメントがリハビリスタッフの励みになり、患者・家族・スタッフをつなぐ新しいケアの形を実現しています。

タブレットを使用している医療法人三九会さまの写真

まとめ

タブレット導入がもたらす「現場のゆとり」と「ケアの質向上」

タブレット導入は、単なる記録のデジタル化にとどまりません。二重の書き込みや移動といった本来不要な作業を解消することで、スタッフが利用者の変化に気づき、対話を楽しむための「時間と心のゆとり」を創ることができます。

正確かつリアルタイムな情報共有は、事故防止やケアの標準化に直結し、結果としてご利用者一人ひとりの生活の質を向上させます。

タブレットでも使えるケア記録ソフト「ケアコラボ」

ケアコラボは、タブレットやスマホなど、どんな端末でもお使いいただける記録ソフトです。ITツールに少し不慣れなスタッフさまでも、かんたんにお使いいただけるシンプルな画面設計が特徴です。

また、写真や動画を添付することで、ご利用者のありのままの日常を多職種やご家族ともスムーズに共有することができます。

写真や動画つきで記録が書けるケアコラボのスクリーンショット

端末選びがご不安な方でも、提携会社のご紹介が可能です。
契約期間しばりや初期費用を気にせず、まずは1つのユニットからでも「タブレットでの新しい記録」を始めてみませんか?無料デモや資料請求を通じて、皆さまの業務がどれほど変わるのか、ぜひ体験いただけると幸いです。

「自事業所での費用感を見積もりしてほしい」「操作できるか不安なのでデモが見たい」など、小さなことでもまずはお気軽にご相談くださいませ。

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佐藤 ありさ

佐藤 ありさ

福祉系の専門学校を卒業後、介護福祉士として勤務。その後新規事業開発の仕事を経験。「これまでの経験を活かして、福祉の現場で働く方々を支援したい」 そんな想いから、2022年にケアコラボへ入社しました。 「こんなケアを実現したい」という想いを持つ一人でも多くの方に「ケアコラボ」を届け、その実現の一助となれたら嬉しいです。

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