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ケアコラボの視点

シリーズケアコラボの視点

年始のご挨拶 – チームの境界線を溶かす –

藤原 士朗 藤原 士朗

あけましておめでとうございます。
ケアコラボの代表、藤原と申します。

まず初めに、この数年間、コロナウイルス感染症の流行により、皆様も大変な時期をお過ごしだったと思います。厳しい状況の中で皆様が果たしてくださった役割に、改めて深い敬意と感謝の意を表します。

さて、ケアコラボ社は2023年11月に9期目がスタートしました。簡単ではございますが、近況報告も兼ねてご挨拶させて頂きます。

会社というチームの境界線はどこ?

ケアコラボは2023年10月に新たに1名を迎え、6名の正社員で活動をしています。当社はチームビルディングに相当の時間を投資しています。1対1で気持ちや考え方を共有する時間や、メンバーそれぞれの視点から改善案を出すふりかえりの時間を大切にしています。

こうした活動によりチームの連帯感は強化され、「私たち」という言葉の重みが増していきます。しかし、それは会社内(内側)に向いた思考を強める危険性もあります。たった6名の「私たち」ではできることが限られ、社会への影響力を増すことができない。また、「私たち」のための行動が、ステークホルダーにとっては良くない結果をもたらすかもしれません。

社員数は徐々に増えていくでしょうが、それ以外にも「私たち」を拡張していく方法として、「私たち」の認識を変えていくことが有効だと考えています。

パートナーの方も含めて「私たち」になる

2023年は、外部のパートナーの方々、一般的には業務委託の方々との活動を積極的に行いました。ケアコラボの初期の社員である岡部くんは2022年に退社し、マーケティング支援の会社を設立しました。現在、彼の会社と再び一緒に仕事をしています。

創業時から開発を委託しているソニックガーデンとも、開発費を増額してパートナーシップを強化しています。同じくソニックガーデンに在籍しながら、創業当時に営業アシスタントとして支援してくれた千賀さんにも、再び助っ人として帰ってきてもらいました。

パートナーの方々にもチームの一員になってもらうためには、仕事を渡すだけでなく、相談から始めることが重要です。対立関係や授受の関係性ではなく、同じ目線で同じ方向を向いて、一緒に問題解決に取り組む構造を作る。情報を開示し、その人の専門性を尊重し、切磋琢磨しながら前に進む。

信頼できるパートナーも含めて「私たち」であると再定義できたのが2023年の終盤でした。お客様に役立つ製品とサービスを作るために、現在「私たち」は一生懸命戦略を練っています。その成果を2024年以降にお届けできるよう、来年も引き続き精進してまいります。

ケアコラボを使っていただいている皆様も「私たち」

そして2024年は、「私たち」というチームの境界線をさらに広げたいと考えています。お客様、つまり、この文章を読んでいただいている皆様も含めて「私たち」と言えるような定義に更新したいと思います。

今年から、ケアコラボやICT活用に関するお客様が蓄積した知見を、相互に交換できるような場づくりに取り組んでいきます。それは事例発表の場かもしれませんし、ノウハウデータベースを構築して知識の循環を実現する場、あるいはユーザ会のような交流の場となるかもしれません。共同で新機能や新商品の開発も実践したいと思っています。

私自身はこの一年、「仏教哲学」を学ぶ中で、「私」と「私ではないもの」の境界線がほぼ存在しないという心境に至りました。私達は繋がっている。あなたの幸せを願い、あなたの幸せを自分の事のように喜ぶ。一方でそのために私が何かをしなければならないと肩肘を張らない。あたには力があることを知っている。そんな心境にいます。

ケアコラボというアプリは、ケアの現場のチームの概念を拡張することができます。ケアコラボ社としても、自身のチームの概念を再定義しながら多くの人と繋がり、一緒に何かに取り組むこと自体を楽しみながら、サービスとしての価値を最大化していきます。

それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします。

藤原 士朗

藤原 士朗

2011年創業のシステム開発会社、ソニックガーデンの副社長を務める。ソニックガーデン社への介護記録システムの開発依頼をきっかけに介護の世界へ。社福のミッションに向かう力強さと、介護士の人間的魅力に惹かれて、ケア記録システム「ケアコラボ」を提供する法人を設立、代表取締役に就任。

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