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お知らせ

【8月分まとめ】2027年報酬改定ニュース

公開日: 2026/09/01
2027年報酬改定ニュース 9月号
 

2027年度(令和9年度)の介護・障害福祉・障害児支援の報酬改定に向けた動きを、毎月1日にお届けします。今号は2026年8月の動きから、特に押さえておきたいホットトピックを2つに絞ってお届けします。

※ここで紹介する内容は、いずれも国の審議会で示された「論点」=検討中(未確定)のものです。基準・単価・加算の要件などが今の内容のまま決まるわけではありません。「いま国はこの方向で議論している」という地図としてお読みください。

この号の内容

  • 1. 今月の動向レポート
  • 2. どのようなニュースなのか?(①介護/②障害・児童)
  • 3. 事業所で準備しておきたいことリスト
  • 4. 来月の注目ポイント

◆ 今月のポイント

【1】介護:第263回 介護給付費分科会(8/28)で横断的な5テーマが一括提示
【2】障害・児童:第62回 検討チーム(8/27)で令和9年度改定の「主な論点(案)」が初登場

1. 今月の動向レポート

8月は、介護・障害の両分野で「令和9年度改定の論点が、事務局から出そろい始めた1か月」でした。夏のヒアリングが終わり、厚生労働省が「ここを見直したい」という土俵を示し始めた段階です。今号ではボリュームの大きかった2つを取り上げます。

  • ① 介護:第263回 介護給付費分科会(8/28)で横断的な5テーマが一括提示 ― 生産性向上、加算の簡素化、事故情報の全国収集、BCP、カスハラ対策など、多くの介護事業所に関わるテーマがまとめて論点化。
  • ② 障害・児童:第62回 検討チーム(8/27)で令和9年度改定の「主な論点(案)」が初登場 ― 事務局が改定の論点を4本柱で一覧化。来年度改定の全体像をつかむ最初の資料です。
2. どのようなニュースなのか?
① 介護:横断的な5テーマが論点化(第263回分科会)

▶ 厚労省ページで見る(第263回分科会)

8月28日の第263回 介護給付費分科会で、サービス種別を横断する次の5テーマが「これから議論する論点」として示されました。

  • 生産性向上の評価を拡大:施設中心だった「生産性向上推進体制加算」を訪問系・通所系にも広げる方向。夜間見守り機器や、スケジュール作成へのAI活用の実証も審議会資料に登場。
  • 処遇改善加算・サービス提供体制強化加算の「簡素化」:複雑になった加算体系を整理する方向。持続的な賃上げと事務負担軽減もあわせて議題に。
  • 介護事故情報の全国収集:事故情報を国が集めて分析するデータベース(仮称)を新設する案。統一報告様式の見直しも。
  • BCP・カスハラ対策:BCPの報酬上の扱いや、職員を守るカスハラ対策、サービス提供を断れる「正当な理由」の整理も俎上に。

具体的な数値・要件はこれからですが、「テクノロジーの活用を評価する」「複雑な加算を整理する」という大きな流れがはっきりしてきました。

② 障害・児童:令和9年度改定の「主な論点(案)」(第62回検討チーム)

▶ 厚労省ページで見る(障害福祉サービス等報酬改定検討チーム)

8月27日の第62回 検討チームで、事務局が障害福祉報酬改定の「主な論点(案)」を初めて一覧化しました。柱は次の4本です。

  1. 持続可能なサービス提供体制の確保
  2. 希望する地域等での生活の支援や多様なニーズへの対応
  3. 質の確保・向上と制度の持続可能性
  4. 地域差や人口減少への対応 など

背景として、障害者総合支援法の施行から20年、利用者約170万人、国の予算約2兆3千億円(施行時の約4.5倍)という規模が示されました。団体ヒアリングでは「AIを活用した事業所へのサービス管理責任者などの配置基準の緩和」を求める提案も出ており、AI活用の見返りを「加算」にするか「配置基準の緩和」にするかが論点になりつつあります。

3. 事業所で準備しておきたいことリスト

【凡例】 介護 障害福祉 共通 (関連ニュースは各項目末尾に記載)

いずれも「今すぐ対応が必須」なものではなく、情報収集と自事業所の体制の棚卸しが中心です。

  • 介護見守り機器・記録ソフト・スケジュール作成支援など、ICT活用の現状を棚卸ししておく(生産性向上の評価が訪問系・通所系にも広がる可能性に備えて)
    <関連:①第263回分科会>
  • 介護処遇改善加算・サービス提供体制強化加算の算定区分と要件を改めて確認しておく(簡素化の議論で変更点を追いやすくするため)
    <関連:①第263回分科会>
  • 介護事故報告・BCP・カスハラ対応の様式や社内ルールを一度見直しておく
    <関連:①第263回分科会>
  • 障害福祉令和9年度改定の「主な論点(案)」4本柱に、自事業所のサービスがどう関わるかを確認しておく
    <関連:②第62回検討チーム>
  • 障害福祉AI・ICTなど業務効率化ツールの導入状況・関心度を整理しておく(配置基準・加算との関係が論点化)
    <関連:②第62回検討チーム>
  • 共通現行LIFEが令和8年9月1日に完全停止する予定。未対応の場合はデータ提出ができず関連加算の要件を満たせない見込みのため、移行状況を必ず確認しておく
    <関連:LIFE国保中央会移管>
4. 来月の注目ポイント

▶ 9月にウォッチしたいこと

  • 令和9年度 概算要求の中身:介護テクノロジー導入支援や障害福祉のICT導入補助がどう盛り込まれるか(現場の設備投資に直結)。
  • 関係団体等との意見交換会の開催案内:「9月ごろから」始まると報じられており、月初が一つの山場。
  • 各審議会の議事録・続きの資料:第262・263回分科会の議事録、障害側の論点案の残り資料などが順次公開見込み。

来月号でも、動きがあったテーマを分かりやすくお届けします。

出典(主な一次情報)

本メルマガは、社内で毎日更新している「2027年報酬改定 ニュース・動向ログ」(2026年8月31日版)をもとに作成しています。記載内容は作成時点の情報であり、今後の審議で変わる可能性があります。