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【ケアコラボユーザーインタビュー・後編】これからの介護記録とは?

古畑 佑奈

前編では、現場で活躍しているケアコラボユーザーのみなさんに、記録を書く際の心構えや意識していることなどについて伺いました。
【ケアコラボユーザーインタビュー前編はこちら】

後編では、具体的な活用例と「これからの介護記録」について探っていきます。

仲宗根 和也 様

社会福祉法人福祉楽団 看護師 保健師

中根 優太 様

社会福祉法人愛川舜寿会 特養生活相談員兼施設ケアマネジャー

三上 彩香 様

社会福祉法人ライフの学校 相談援助課 副主任

介護記録の具体的な活用例とは?

―介護記録の、具体的な活用例があったら教えてください。

毎日のようにコメントをくださったご家族がいらっしゃって、最初「夜間帯お変わりなくよく休まれていました」という記録に対して「家の掃除をしました」ってコメントがあって、おやっ?と思ったんです(笑)それから、自宅の様子や写真をコメント欄に載せてくれるようになったので、ご本人に「息子さんからですよ」ってお見せしていました。その様子を動画で撮って、それをまたご家族に伝える、ということをしていて、そのときに、記録を共有するだけではなくて、ご本人とご家族をつなぐツールにもなる、と感じました。その事例を元に、他のご家族にもそのような使い方を提案しています。実際にそれで、ひ孫さんの動画を載せてくださったご家族がいました。

―おもしろい使い方ですね!

紙の記録では、そういった使い方はまず考えつかなかったですね。

ご家族からのコメントで職員のモチベーションが上がることや、キーパーソンの方だけではなくて、お孫さんなどもケアコラボを見られるように設定してくれて、家族間の交流が生まれたりするケースもありますね。一方で、リアルタイムで返信が出来ず申し訳なく思うこともあります。

―施設側でどうルール決めしていくかが重要になってきますね。

病院で看護師をしていたときは、ご家族が記録を読むなんてことはほぼないので、ネガティブなワードや、対応が難しい患者だ、という記録者の主観も入ってしまっていました。今は、ご家族とのやりとりができることで社会人としてのマナーを学ぶ機会にもなり、記録が丁寧になると感じています。

介護記録をケアに生かす

ケア記録の活用で1つ例を挙げると、うちの施設では1ヵ月に1回、好きなおかずを選べる日があって、入居してすぐのパートナー(利用者)さんに管理栄養士が希望を聞きに行ったんですね。でもその方は、どっちでもなくて「焼きそばが食べたい」って話したらしく、それを管理栄養士がメモ程度に記録に残したんです。そうしたらその記録を居室担当の職員が見逃さず、後日「食べたいって言っていたので、焼きそばをお昼に一緒に作りました」と記録を残していて。そのパートナーさんは入居したばかりで施設の食事を食べなきゃいけない、と思っていたみたいで「まさか食べられるなんて」と喜んでいました。イベントごとではなく、そういった日常のささやかな楽しみの積み重ねから、生活の質が上がっていくと考えています。介護記録からきちんとその方の言葉を拾って、ケアに生かすというのが大切だと思いますね。

―素敵な連携プレーですね!本人の言葉を聞き逃さず、ケアに生かす秘訣があったら教えてください。

うちの施設はお看取りまでしているので、今出来ることをすぐやってあげないと後悔する、という考えの職員が多くて、出来ない理由よりも、どうやったら出来るかを一緒に考えよう、という姿勢でいます。

―なるほど。利用者さんのケアで、他に記録を活用している場面はありますか?

過去の記録の思い出の写真を一緒に見て、アルバムのような使い方をしています。それまでは個人の写真データが一括で保存されておらず、その方が写っている写真を探すのが大変でした。

アルバムつながりだと、「ケアコラボを見て、笑顔の写真が多くてびっくりしました」とご家族に言われたことがあります。そう考えると、家ではあまり写真を撮る機会がないですもんね。お看取りのときに、施設で撮った写真を使われる方もいらっしゃいました。

情報共有のためだけではない介護記録

―介護の仕事を初めてからと今とで、介護記録に対しての考えは変化しましたか?

私はすごく変わりました。手書きの記録、他の介護ソフトの記録、今のケアコラボといろいろ経験してきましたが、以前は何かと時間がかかることもあり、簡素な記録ばかりになってしまっていました。今はスマートフォンで記録できるので、パートナーさんの隣にいて記録が書けたり、写真を撮ったりと効率的なこと、そしてご家族とも一緒にケアしているという意識で記録の内容や分かりやすさを考えながら記録するようになったので、記録の質もよくなったのではないかと思います。

紙の記録だと現場だけに留まってしまい、ほとんど簡単に書いて終わらせてしまっていましたが、今はケアコラボでいろいろな人に共有できるので、介助の方法を具体的に記録することで、介助方法の統一にも結びついています。

僕は学生の頃は紙を使っていて、字が汚いので自分で書いた文字が分からなかったり、丁寧に書くと時間がかかったりで、記録を書くことのハードルがすごく高かったです。仕事をはじめてからは、病院では電子カルテでしたが、パソコンの台数が限られていて、新人は先輩が書き終わるまでナースステーションの後ろで立って待つ、みたいなこともありました(笑)そのときは記録ってなんのために書くんだ、という気持ちがふつふつとありました。今の法人で働いてからは、ケアコラボを使っていつでもどこでも記録が確認できて、記録の活用がしやすいです。それから日常の生活の様子やポジティブなことが記録に残せて、それに対して職員同士や家族からのリアクションがあることでモチベーションにもつながっていると思います。

毎日ケアコラボを読むのが楽しみなんですよ、と言ってくださるご家族もいて、介護記録をご家族が楽しみに思うっていうのは、これまでの記録にはなかったことですよね。些細な、ちょっとくすっとしたことも書きやすいし、それを記録しておくと他の職員やご家族がコメントを残してくれることもあって、そのやりとりがより楽しさにつながっていると思います。

―みなさんの思いや考えを伺い、介護記録の目的や意義がまさにアップデートされている最中にいるのではないかと感じました。まだまだ聞き足りない部分があったので、ぜひまたお話を聞かせてください。本日はどうもありがとうございました。

一同:ありがとうございました!

【↓ ケアコラボユーザーインタビュー前編はこちらから ↓】

https://page.carecollabo.jp/blogs/user-interview-1/

古畑 佑奈

2011年、社会福祉法人へ入職し、特養の生活相談員や訪問介護員、介護職員のマネジメントを経験。ケアコラボは開発当初からユーザーであり、「人」が中心の介護記録に共感し多くの人に知ってほしいと思っている。2020年より介護系ライターとしての活動を開始。社会福祉士・介護支援専門員。

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