シリーズ導入準備
介護記録システムにマッチしたアジャイル開発とは?
ケアコラボは開発当初から、現場の声を集めながら毎週のように改善を繰り返しています。
8年目を迎えた現在もなお、毎週開発や改善などのリリースを続けています。
このような手法をシステム開発の世界では「アジャイル開発」と呼んでいます。
ケアコラボの開発は、2011年の設立当時からアジャイル開発に取り組むソニックガーデン社に依頼しています。
開発のきっかけは福祉楽団さんからのお問い合わせです。
開発ストーリーに関してはこちらをご覧ください。
http://helpmanjapan.com/article/6606
アジャイル開発とは?
一言で言うと「必要なものを少しずつ作っていくこと」です。
一度につくるものをすべて決めるのではなく、数週間単位で「その時」必要なものを洗い出し、設計→開発→テスト→リリースを繰り返していきます。
一般的なシステム開発の手法
最初につくるものを「すべて」洗い出して設計し、「すべて」のテスト検証が完了してやっと納品されます。
こういった開発手法を納品型と呼びます。
しかしながら、「すべて」を洗い出したつもりでリリースしても、使ってもらうと予想外のできごとが起こります。システムを納品した時点では設計時の「その時」はすでに「その時」ではなくなっており、ユーザーが使い始めるとさらに「その時」が変わってしまいます。
業務がすでに決まっている銀行や介護保険請求などの会計処理のシステム開発には向いていますが、現実の業務は不確実性の多いものがほとんどです。
将来を予測することは非常に難しいものです。
また、納品をゴールにすると、そのあと使いにくい部分があってもエンジニアが直したくても直せないという課題があります。一度設計したものを直すことになるので、再設計をする必要が出てちょっとした改修をするにも数十万円かかってしまいます。
アジャイル開発のメリット
アジャイル開発は変化を前提に開発を進めるので、仮説検証しながらシステムをつくることができます。変化に柔軟に対応できるため、システムはつくるものではなく「育てるもの」という感覚が近くなります。
日々業務が変わっていく、正解のない業務に向いている開発手法と言えます。
介護記録とアジャイル開発は相性がいい
ケアコラボは請求とは切り離し、記録業務に特化しています。
請求業務は3年に1回の介護報酬の改定の度に決まった仕様で作成します。しかし介護記録の活用方法には正解がなく、仕様が決まっている訳ではありません。
したがって、リリースから8年近くが経った今でも、お客さんから予想外な記録の活用方法を教えていただくことがまだまだあります。
また、どれだけ仮説検証してもリリース後にお客さまよりご指摘をいただくことがあります。変化を前提に制作しているため、戻すこともより使いやすい方法を考えることも可能です。
納品型の場合はこのように予想が外れた時にどうしようもなく、ユーザーは使いにくい思いを続けることとなります。
ケアコラボがアジャイル開発に込める思い
ユーザーに価値のあるものを届けたい
ユーザーである現場職員がちゃんと使えないシステムには意味がないと考えます。
どうすれば便利に使っていただけるか?他にもよりよい方法がないか?本当に機能が必要なのか?などを社内で何度も話し合います。
ユーザーと一緒にいいものをつくりたい
ケアコラボは「現場が先生」というスタンスです。
毎月開催されるユーザー会にて、要望を少しずつ集め、それをシステムでどう実現するかを毎週のミーティングで詰めていきます。一度にたくさんの開発はできませんが、逆に言えば重要な部分から優先的に開発ができます。
自分たちも開発に主体的に関わっていきたいという思いで、要望されたものをそのままつくるのではなく、時には一つの機能について何度もお客さまと打ち合わせた中でやっと開発へと進むといったこともあります。
ケアコラボはこれからもユーザーと一緒に少しずつ磨いていきたいと思っています。
お客さまからのお声
ケアコラボの一番の魅力は、現場の意見を元に改善を繰り返すというところでした。使い始めた後も改善が続くので、常に使いやすいものになるというところに魅力を感じました。
有限会社 聖様 – シリーズお客様の声
あとは初期費用が無料であることに驚きました。この業界では新しいシステムを導入しようとした場合、初期費用で何百万、何千万と投資しなければいけないのが普通です。導入した後も大手メーカーさんのシステムは融通がききにくいですし、バージョンアップさせるのは別料金だったります。オーダーメイドで開発してもらったとしても、現場に合わせて改修するにはまた費用がかかります。
周陽福祉会様 – シリーズお客様の声
けれどケアコラボは、これだけの機能を初期費用無料で導入できる。さらに現場の声を聴きながら常に改修を続け、どんどん進化して使いやすくなっていきます。それなのにこちら側でアップデートの必要もなく、常に最新のものを使い続けられるのはとても魅力的でした。