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ケアコラボの視点

シリーズケアコラボの視点

現場を知るソーシャルワーカーから見た「ケアコラボ」とは?

赤沼 紗織 赤沼 紗織

はじめまして、8月にケアコラボ株式会社に入社しました赤沼紗織と申します。

今回は私の自己紹介、及びケアコラボとの出会い、ケアコラボへの想いを書いてみました。

一般企業から福祉現場、そこからまたビジネスの道へ…!どうかお付き合いください。

わたしという人間

辿ってきた道

私は、大学、大学院と社会福祉(地域福祉や高齢者福祉など福祉コミュニティ)を学んできました。しかし、コンサルティングファームに就職しました。
その理由は「社会を見てみたかった」です。社会を見たような見てないような激務で毎日を経て退職。
その後働きながら2年間、社会福祉士養成専門学校に通い、卒業とともに社会福祉士を取得しました。
それから7年間、介護付有料老人ホームで生活相談員や、医療機関で退院支援を行ってきました。

根底にあるもの

なにやらしっちゃかめっちゃかな道を辿ってきているな?と思った方も多いと思います。

私も大学を卒業するときに、医療福祉の現場で働く、ということは想像していませんでした。

ただ、私は昔から「人の話を聞いて、一緒に解決していく」ということが好きでした。友だちからの相談事だったり、サークルでの揉め事だったり、バイト先のトラブルであったり。そのベースが、私をコンサルティングファームへと、そして医療福祉の現場へと導いてくれたのだと思います。

「問題を会話しながら共に解決していく」、この想いが私を動かしていると思います。

ケアコラボと私

現場でのエピソード

医療福祉の現場では色々なご利用者様(患者様)と接してきました。
そして多くのスタッフさんと一緒に考え、悩み、いかに利用者様のお身体、ご性格に適したケアをしていくかを話し合ってきました。認知症や既往症など、同じご利用者様はいないですし、同じケアなどありません。
毎日が試行錯誤で、毎日があっという間でした。

そんな中、非常に厳格なご性格のご利用者様がいらっしゃり、初期の認知症でもあったため、毎日事務所に現れては、「これはどうなっているんだ」「この薬はどうして変えてしまったんだ」などの不満を1時間ほど話していくことが増えてきました。

また携帯電話をお持ちだったため、ご家族にも同じことを相談されておりました。すると、ご家族様からもお電話で、「どうなっているのでしょうか?」とお問い合わせがくるのですが、都度丁寧にご説明すると、ご利用者様もご家族もご納得されていました。
しかし、月に1度のご家族様のご面会で、ご利用者様が「ここ(施設)は何にもしてくれない」と話し、ご家族様が憤慨してしまうことがありました。

この時思いました。
『ご病気があるから仕方がないことも多い。けれど、毎日の職員とのやり取りや安堵されて居室に戻られるお姿、好きなことをされて笑顔で過ごされている日常の様子をご家族様にお見せできたら少しは納得してもらえるのではないか』と。

閉鎖された空間での出来事はご家族には伝わらない。
そう思い、もどかしくも悔しくもありました。
何より、ケアスタッフさんや看護師さんが試行錯誤している姿も、伝えられない。
そんなことを思っていました。

ケアコラボとの出会い

福祉の現場と医療の現場を経験し、自身の家族の事情で、リモートワークで仕事を探していた際に、「せっかく仕事をするのであれば、自分の知識が活かせるものを」と思い、現場主義の福祉というジャンルであるのだろうか…と探していたところ、ケアコラボを見つけました。
ホームページをよく見てみました。
すると、そこに「家族と一緒にケアをする」という言葉がありました。そのとき、あのご利用者様とご家族様がすぐに頭に思い浮かんだのです。
そして、「私が施設にいた時に叶えたかったことが、できるの!?」と。

その衝撃が、私とケアコラボとの出会いでした。

ケアコラボの可能性

これからの「人」と「人」をつなぐもの

今現在、新型コロナウイルス流行により、どこの施設様も対策に追われています。そして、普段面会にいらっしゃっていたご家族様は、面会ができずにもどかしい思いをされていらっしゃるのではないかと思います。

このコロナ禍で、私たちは「新しい生活様式」を求められています。完全リモートワークに切り替えた企業も多いです。
けれど人の生命と健康の維持に努めるエッセンシャルワーカーさんは、毎日毎日ご利用者さんと向き合い、日々の業務に追われています。

私は今こそ、ICT導入の機会だと思っています。
面会の制限で気持ちがふさがっているご利用者様とご家族様、申し送りや記録などの業務に追われ利用者さんに淡々とケアのみをしているスタッフさん、どちらも【もっと繋がりたい】と思っておられませんか?
ICTは「人」と「人」をオンラインなどで繋ぐだけでなく、業務改善により時間を作ることが可能です。
つまり『本来やりたかった「人」と接する』時間を作ることが可能なのです。

陽のあたるデイルームでぼんやり待っているご利用者様のところに歩み寄ってお話を伺う、その時間を作り出す、それがICTの役割、ケアコラボの役割だと思っています。

大切にしていること

ケアコラボのビジョンは「人と人が立場を超えて尊重し、助け合える世界に」です。

私たちケアコラボは現場で働くスタッフさんとチームです。日々一緒に考え、悩み、解決策を導いていきます。
その結果、「申し送りの時間がなくなりました!」という施設さんもあります。

今当てている申し送りの時間を、ご利用者様と対話する時間に変えることができたら、どうでしょうか?ご利用者様のことをもっと知ることができるのではないでしょうか。
そして、その知ったことはケアに活かされ、結果的にご利用者様のQOL向上になるのではないでしょうか。

ケアコラボのミッションは「ICTで人が輝ける機会を作る」です。
ケアコラボの記録システムは非常にシンプルです。

最初は反対されていたスタッフさんも、今では「記録が楽しい、そしてケアが楽しい」と仰っているとのこと。
「記録が楽しい」というのは業務である記録を楽しみながら行っているということ、「ケアが楽しい」というのは仕事であるケアそのものが「楽しい」ということです。

ケアコラボを利用することで、ご利用者様のQOLを高め、記録を、ケアを「楽しい」と思ってくださる、そしてそんなシステムをチームでケアコラボを利用されていらっしゃる皆様と一緒に議論を重ねて楽しみながら作っている、それがケアコラボです。

そんな上手く行くかな?と思っていらっしゃる方、ぜひ試してみてください。

そしてチームに入ってみてください。

先輩法人さんたちが、楽しく面白く、活用法を教えてくれます。

そして何より、「楽しい」気持ちが増えていくと思います。サポートも応援も致します。
ぜひ、ICTへのドアを、ケアコラボで開いてみてください。

赤沼 紗織

赤沼 紗織

2008年、コンサルティングファームに入社しITコンサルタントとして従事。転職後、仕事をしながら専門学校に通い、2013年に社会福祉士国家試験合格。以来約7年間医療機関や介護施設にてソーシャルワーカーとして従事。現場経験を活かしたお客様サポートを期待され、2020年よりケアコラボ社に入社。

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