シリーズ活用事例
〜ラボCafeレポート〜 認知症グループホームでのケアコラボ活用術!架空の利用者を使ったヒヤリハット運用から生成AIの活用まで
こんにちは!ケアコラボの楠本です。
オンライン上でユーザーの皆さまが集まり、ざっくばらんに情報交換ができる場として開催している「ラボCafe」。
今回は「グループホーム(認知症共同生活援助)」を運営されているユーザーの皆さまにお集まりいただき、日々のヒヤリハット運用の工夫や医療連携におけるリアルな課題、そしてAI活用法まで、様々なディスカッションが行われました。
その内容をギュッとまとめてレポートとしてお届けします!
今回ご参加いただいた皆さま
- 社会福祉法人 三草会 川野さま
- 有限会社 やわらぎ 竹﨑さま、上田さま
- 有限会社 アイ 藤井さま
- ケアコラボ 古賀、千賀、楠本
トピック1:架空の利用者アカウントを活用した「ヒヤリハット・事故報告」のスマートな運用術
最初のテーマは、多くの施設で運用方法が模索されている「ヒヤリハット・事故報告書の運用」についてです。
有限会社やわらぎの竹﨑さまの施設では、ケアコラボ内に架空の利用者として「ヒヤリハットさん」「事故報告さん」というアカウントを作成し、その特記事項に用意したテンプレートをコピー&ペーストして記録を書くという運用をされていることが紹介されました。
これに対して、ケアコラボの古賀からは、さらにクリック数を減らし現場の負担を軽減するための「1dayシート」と「シェア記録」の組み合わせをご提案しました。
✨ ケアコラボからのワンポイント提案:1dayシート×シェア記録の活用
架空の利用者の「1dayシート」にテンプレートを置いておき、そこから記録を書く際に「シェア記録」機能を使って対象のご利用者さまを選択します。
こうすることで、ワンクリックで架空の利用者のタイムライン(フォルダのように情報が集約される)と、対象のご利用者さまのタイムラインの両方に自動で記録が残ります。範囲選択やコピペの手間が省け、スマートな運用が可能になります。
この提案に、やわらぎ様からは「目から鱗です!1dayシートの運用に変えたほうがスムーズにいきそうですね」との声をいただきました。
三草会の川野さまからも「シェア機能はすごく良さそう」と共感が集まりました。
また、他法人のユニークな架空アカウントの活用事例として、以下のようなアイデアも共有されました。
- 「原本さま」:事故報告や1dayシートのテンプレートを登録しておく
- 「献立手順書さま」:献立の手順書などを保管する用
- 「ケアコラボ美術館」:ご利用者さまが作った作品の写真をスタッフ間で報告・共有し合う用
ご利用者さまのアカウントを「フォルダ」や「テーマ別の部屋」のように見立てて活用する手法は、ケアコラボならではのアイデアとして盛り上がりました。
トピック2:医療連携におけるリアルな課題と情報集約の工夫
続いてのテーマは、グループホームにとって非常に重要な「医療機関との連携」についてです。
外部への情報提供、どうしてる?
三草会の川野さまからは、「病院によって紙、メール、MCS、チャットワーク、LINE、ケアコラボなど、指定される連絡ツールがバラバラで、それぞれに合わせていくのが大変。ひとつにまとまってほしい」というリアルな課題が投げかけられました。
やわらぎの竹﨑さまの施設でも「現在はほぼFAXやエクセルで作った紙媒体でのやり取りが中心」とのことで、他法人の工夫として「株式会社よしなが」さまの事例が紹介されました。
📂 株式会社よしながさまの事例
ご利用者さまのプロフィールの「関連情報」機能に、受診時に必要な「初回情報提供セット」などのPDFファイルをあらかじめアップロード。
さらに法人独自でタグを設定しておくことで、必要な時にタグ検索ですぐに書類を呼び出し、印刷して医療機関へ渡せるように運用されているとのことでした。
また、ケアコラボ関連ツールで作成した「ジェノグラム(家族関係図)」をプロフィールに紐付けておくことや、AIが直近の体調不良の記録などを自動で要約してくれる「看護サマリー機能」を活用することで、緊急搬送時や定期受診時の書類作成の負担を軽減できる点も改めて紹介されました。
複数ツールの通知に振り回されないための「メール集約術」
上記について、外部とのやり取りで複数のチャットツール(LINE、Chatworkなど)を使わざるを得ない場合の現場の工夫として、「すべての通知をひとつのメールアドレスに集約する」という方法を提案させていただきました。
これにより、それぞれのアプリを都度見に行くのではなく、メールさえチェックすれば「どこから連絡が来たか」が一目で把握できるようになり、情報を受け取る側の負担を減らすことができます。
トピック3:インカム連携への期待と、今すぐ現場で使える「音声入力×AI」
有限会社アイの藤井さまから「先日YouTubeでインカムを使って記録ができる大きな施設を見た。ケアコラボでもインカムと連携できたりするのか?」というご質問をいただきました。
現時点ではインカムの連携先はありませんが、今後の連携に向けて前向きに検討していきたいと考えております。
当日は今すぐ現場で使える音声活用機能として「自分メモ」の音声入力とAI整文機能のデモンストレーションを行いました。
📱 「自分メモ」の音声入力 ✕ AIで整えて保存
スマートフォンなどのマイクに向かって、その場で気づいたことを口頭で話すと、ケアコラボが高い精度で文章に起こしてくれます。多少の誤字脱字があったり、箇条書きのようであっても、右下の「AIで整えて保存」ボタンを押せば、AIが自然で綺麗な文章に清書してくれます。後から記録として清書する際の下書きにぴったりです。
💡 外国人スタッフの育成・記録支援にも!
さらに、このAI機能は翻訳も可能です。「上のメモを日本語に変えてください」などと指示を出すことで、外国人スタッフが母国語で音声入力した内容を綺麗な日本語に翻訳・整形し、そのままタイムラインの記録に活用している法人さまの事例も紹介されました。
トピック4:今月の最新リリース!「タイムラインCSV出力」と生成AIの活用法
最後に、最近リリースされた新機能についてのご紹介と、早くもそれを使いこなしているユーザーさまの驚きの活用法が共有されました。
タイムラインのCSV出力と生成AI活用
今月、生成AIへのデータ読み込ませを想定し、権限を持ったスタッフがタイムラインの記録をCSVで一括出力できる機能(最大1ヶ月)がリリースされました。
この機能を早速試された三草会の川野さまからは、非常に先進的で面白い活用事例をお話しいただきました。
🤖 三草会 川野さまのAI活用術
出力したタイムラインのデータ(職員の名前、記録内容、時間)をソースとして生成AIに投げ、「どの時間帯に職員が記録を打っているか」の統計・分析を行いました。
これにより、適切なタイミングで記録が書けているかなど、具体的な「記録の指導」につなげることができました。
また、AIに記録を読み込ませると「記録の書き方」をものすごく褒めてくれるので、それを見た職員さんのやりがいやモチベーション向上にもつながっています!
ケアコラボのスタッフ一同も、このスピード感とクリエイティブなAI活用法には驚かされると同時に、大変嬉しく思いました。
チーム排泄記録の「週間表示」
チームトップに出る排便アラート(通常3日目から表示)だけでなく、1週間単位のビューでご利用者さま全員の排便状況を視覚的に確認できる機能が今週リリースされました。
「排便なし」「少量付着(十分量が出ていない場合は三角マークで表示)」などが名前の下に何日間続いているかが一目でわかるため、個別の便コントロールや下剤の調整、ケアの変更に役立てていただけます。
おわりに
今回のグループホームをテーマにしたラボCafeでは、現場ならではの「医療連携の難しさ」という深い課題から、架空アカウントを使ったスマートな情報整理、さらにはCSV出力機能を使ったAI分析まで、非常に中身の濃い情報交換が行われました。
ユーザーの皆さまが自ら新しい使い方を編み出し、それを他のユーザーさまと分かち合う姿こそが、まさに「ラボCafe」の醍醐味だと改めて感じた素晴らしい会となりました。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
次回のラボCafeでも皆さまとお会いできるのを楽しみにしております。