シリーズお役立ち
TAISコードと福祉用具届出コードの違いとは?検索方法や上限価格を解説
こんにちは!ケア記録ソフト「ケアコラボ」を開発・提供する、ケアコラボ株式会社の佐藤です。
福祉現場で働く皆さま、最近「TAISコード」という言葉をよく耳にしませんか?
「なんとなく知っているけれど、いざ業務で使うとなると難しい…」「福祉用具届出コードとの違いがよく分からない…」という方も多いのではと思います。
TAISコードは、自事業所に合う福祉用具やICTツールを探す際に役立つだけでなく、国が進める「介護テクノロジー導入支援事業」の対象製品を調べるのにも役立つ、福祉用具の重要な情報基盤です。
そこで本記事では、そもそもTAISコードとは?という基本から、福祉用具届出コードとの違いや具体的な検索方法、上限価格などを分かりやすく解説します。
この記事を通じて、「TAISコードってそういうことだったのか!」と理解をクリアにしていただき、皆さまの福祉用具やシステムの選定に役立てていただければ幸いです。
TAISコードと福祉用具届出コードとは
TAISコードとは
TAIS(Technical Aids Information System:タイス)コードとは、公益財団法人テクノエイド協会が管理する、福祉用具情報システム(TAIS)※ に登録された製品へ発行される識別番号です。5桁の企業コードと6桁の福祉用具コードをハイフンで結んだ半角英数字で構成されています。
※福祉用具情報システム(TAIS)は、国内に数多くある福祉用具に関する情報を収集・分類し、情報提供することによって、福祉用具の適切な選定および利用の推進をはかる目的のものです。
| TAISコード例:02251 – 000001(5桁の企業コード – 6桁の福祉用具コード) |

福祉用具届出コードとは
福祉用具届出コードとは、テクノエイド協会のTAISに未登録の福祉用具を対象に、介護給付費の請求や価格管理のために付与される識別番号です。TAISコードと同じく、5桁の企業コードと6桁の福祉用具コードから構成されます。
この制度は、「福祉用具を貸与している事業者の裁量によって同じ製品でも貸与価格にバラつきが生じてしまう」という課題を解決するために導入されたものです。
TAISコードと福祉用具届出コードの違い
この2つのコードは、ここまでにご説明した通り目的が異なります。
TAISコードはテクノエイド協会が福祉用具や介護テクノロジーに関する情報を広く発信し、その事業所に合う製品選定を支援したり、利用促進したりすることを目的に発行されるコードです。これに対し、福祉用具届出コードはTAISに登録されていない福祉用具に対して、貸与価格の適正化の管理を行うために付与されるものです。
| 比較項目 | TAISコード | 福祉用具届出コード |
|---|---|---|
| 管理・運用主体 | 公益財団法人テクノエイド協会 | 公益財団法人テクノエイド協会(厚生労働省の適正化事業) |
| 主な目的 | 多くある福祉用具に関する情報を収集・分類し情報提供することによる、福祉用具の適切な選定および利用推進 | 貸与価格の把握・公表及び上限価格の適用による適正化 |
| 登録の対象 | 製造事業者または輸入事業者から申請された福祉用具や介護テクノロジー | TAISに未登録でTAISコードを取得していない製品 |
| コードの構成 | 5桁(企業コード)- 6桁(福祉用具コード) | |
TAISコードの調べ方
公式サイトより検索可能
福祉用具情報システム(TAIS)の公式ページより検索ができます。
製品名や型番、あるいは製造・輸入を行っている企業名などを「フリーワード」に入力することで、該当する製品のTAISコードを検索することができます。
「TAISコードは知っているけど、製品の詳細が分からない…」という場合は、TAISコードから製品を検索することもできます。

TAISコードの検索ページはこちら:
https://www.techno-tais.jp
TAISコード一覧をダウンロードするには
福祉用具の一覧データや価格情報をまとめて確認したい場合は、テクノエイド協会が運営する「福祉用具貸与価格適正化推進事業」の専用ページの活用がおすすめです。
「商品コード一覧」のメニューを参照することで、登録されている製品の一覧をダウンロードすることができます。
商品コード一覧のダウンロードページはこちら:
https://www.techno-aids.or.jp/tekisei/#tab2_detial
介護保険とTAISコード:上限価格と福祉用具貸与・請求の仕組み
介護保険で福祉用具貸与を利用する基本の仕組み
介護保険における福祉用具貸与は、要介護度に応じた支給限度基準額の範囲内で、自己負担割合に応じた費用を支払うことで利用できます。利用にあたっては、ケアマネが作成するケアプランに組み込まれ、指定を受けた福祉用具貸与事業所から製品が貸与されます。
TAISコードごとに設定される上限価格とは
国は適切な貸与価格を守る目的で、製品ごとの全国平均貸与価格を算出し、貸与価格に一定の上限を設ける仕組みを構築しています。これがTAISコードごとに設定される「上限価格」の制度です。
ご利用者やそのご家族にとっては「気づいたら高額なレンタル費用を請求されていた」ということを防ぐ、とても大切な仕組みです。福祉用具貸与事業者はこの上限価格を超えて介護保険の請求を行うことができないため、適正な価格での貸与が守られています。
なお、製品の上限貸与価格や平均貸与価格は、「福祉用具の全国平均貸与価格・貸与価格の上限(検索)」検索・確認が可能です。
福祉用具の全国平均貸与価格・貸与価格の上限 検索ページはこちら:
https://www.techno-tais.jp/SearchUAGoodsDetail.php
2025年4月法改正でケアプラン第6・7表にTAISコードの欄が追加
こうした上限価格の適正な運用をより確実なものにするため、2025年4月の様式改正により、ケアプランの第6表であるサービス利用票、および第7表のサービス利用票別表に、福祉用具貸与に関する新たな記載項目が追加されました。
いままでの項目に加えて「用具名称(機種名)」と「TAIS・届出コード」をそれぞれ明記する欄が設けられたことで、どのような福祉用具をレンタルしているのかが書類上で明確にわかるようになりました。

ケアマネの事務負担が増える面もありますが、福祉用具の適切な選定・管理や、現場のデータ連携をスムーズに進めるための、とても大切な変更となっています。
出典:介護保険最新情報(令和6年7月4日)
https://www.mhlw.go.jp/content/001271371.pdf
介護テクノロジー導入支援事業とTAISコードの関係
介護テクノロジー導入支援事業とは
介護テクノロジー導入支援事業(旧:ICT導入支援事業)とは、介護現場におけるスタッフの業務負担の軽減や業務を効率化し、より働きやすい環境をつくるために、介護ロボットやICTツールなどの導入費用の一部を国が補助する仕組みです。
デジタル行財政改革の一環として位置づけられており、全国の都道府県が実施主体となっています。
※実施主体が各都道府県のため、募集時期や申請要件などは都道府県によって変わります。申請を検討する際は、必ず自法人のある都道府県の公式情報をしっかりと確認してください。
なぜ補助金申請にTAISコードが必要なのか
この事業において、導入する介護テクノロジーが適切な製品であるかを判断する大切な基準となるのがTAISコードです。福祉用具情報システム(TAIS)には、国が定める「介護テクノロジー利用の重点分野」に該当する機器やソフトウェアの情報が多く登録されています。
多くの都道府県で補助対象となる製品の要件に「福祉用具情報システム(TAIS)に「介護テクノロジー」として選定された機器」が含まれています。
まとめ
TAISコードは、福祉用具や介護テクノロジーを識別するだけでなく、介護保険制度の適正な運用や現場のDX推進を支える、大切な情報基盤です。2025年4月の法改正によりケアプランへの記載が求められるようになり、給付管理や報酬請求の場面でもますます欠かせないものとなっています。
制度の変更が続く中、現場で働く皆さまの負担は決して小さくありません。だからこそ、TAISコードの基本をしっかり押さえておくことが、日々の業務を少しでもスムーズにする第一歩になると考えています。この記事が、皆さまの現場での判断や手続きに、少しでもお役に立てれば幸いです。
ケアコラボはTAISコードを取得しています
この記事でご紹介してきたTAISコードですが、実はわたしたちが提供するケア記録ソフト「ケアコラボ」もしっかり取得しています!
ケアコラボは、日々の記録業務やスタッフ間での情報共有をスムーズにするケア記録ソフトです。業務が効率化されることで生まれた時間を、皆さまが「本来実現したかったケア」にあてられるようサポートします。


なお、ケアコラボはTAISコードを取得しているため、国の「介護テクノロジー導入支援事業」の補助金を活用できる可能性があります。公募時期や要件などは都道府県ごと定められているので、一概に対象となるとはお約束できないのですが、費用面がネックでこれまで一歩を踏み出せなかった方にとっては、コスト面での負担を減らしつつソフトの導入ができる大きなチャンスです。
まずはケアコラボにどのような機能があるのか、そして実際に導入されたユーザーさまがどのような価値を感じてくださっているのか、詳細をまとめた資料をダウンロードしてご確認ください!
