はじめに
こんにちは。ケアコラボ株式会社の赤沼です。
「介護ソフトの導入に興味はあるけれど、自分たちの事業所でスムーズに導入できるか不安」
「いざ導入しようと思っても、何から始めればいいか分からず足踏みをしている」
そんなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
本記事では、そんな不安やお悩みを抱える方に向けて、介護ソフトの導入前に準備すべきことを「4つのステップ」に分けてチェックリスト形式でまとめました。
記事の最後には、そのまま印刷して使えるチェックリスト(PDF)もご用意しています。
この記事をお読みいただくことで「何から始めればいいか」がクリアになり、次の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
なぜ「準備」が必要なのか
介護ソフトの導入は、「契約したその日から、すぐに現場が変わる」というものではありません。うまくいくかどうかは、動き出す前の「準備」でほとんどが決まります。
実際、導入につまずいてしまう事業所には、いくつか共通したケースがあります。
① 現場の負担をラクにするために導入したのに、「かえって手間が増えた…」と不満が出る
たとえば、介護ソフトを導入したものの、「入力項目が複雑」「結局、紙のメモも残していて二度手間になっている」といった不満が現場から出てしまう状況です。
これは、「目的があいまいなままスタートしてしまう」というパターンによく見られます。「周りの事業所が入れているから」「ICT化を進めないといけないから」といった理由だけで進めると、現場は「なぜ今までのやり方を変えるのか」が納得できず、新しい仕組みが定着しません。
② 現場から「使いづらい」「前のソフトの方がよかった」などの声が出て、導入したソフトが使われない
ソフトを検討するチーム(または担当者)が、”現場の業務フローを把握していない”、”現場スタッフに利用してもらい、反応を確認しない”。その結果、「使うのが難しい」「紙で管理した方がわかりやすい」などの声があがり、せっかく導入したソフトが使われないという状況です。
これは、「現場を置いてけぼりにして決めてしまう」というパターンによく見られます。「他法人が使っていて評判がいいらしいから」など、検討チームだけの軸で判断を行うと、現場の業務フローに合わず、結局ソフトが使われないということになってしまいます。
③ 端末台数やインターネット環境によって、「使えない」
ソフトを導入しても、「端末がいつも足りない」「そもそもインターネットの接続が悪く、リアルタイムに情報共有ができない」と、物理的な問題で導入が進まないケースです。
これは、ソフト導入前に、「どのような環境整備が必要なのか?どのくらいの端末が必要なのか?を具体的に検討できていない」パターンです。”入口”のつまずきも意外と多いのです。
こうして並べると不安に思われるかもしれませんが、
これらはすべて、事前に”知っておくだけ”で避けられるものばかりです。
次の章では、こうしたつまずきを起こさないための準備を、チェックリストにまとめました。順番にたどっていけば大丈夫です。
【実践】導入に向けた準備チェックリスト
ここからは、導入に向けた準備を、4ステップに分けて見ていきましょう。
それぞれに「チェックリスト」をご用意しました。今できていること・これから準備することを、ひとつずつ確かめてみてください。
全部を一度にやる必要はありません。気になるところから、ゆっくりやっていきましょう。
📋 チェックしながら読みたい方へ
ボタンを押すと、チェックを入れながら確認できるインタラクティブ版が開きます。
いきなり全部やらなくて大丈夫。
ひとつずつ、押していきましょう。
チェックを入れるほど丸が育ちます。今できていること・これからのことをひと目で確認できます。
ステップ1:目的と今の業務の整理
💙 なぜ、これが大事か
最初の一歩は、「新しいソフトを選ぶこと」ではなく、「今、何に困っているのか」をはっきりさせることです。先ほど”目的があいまいなまま進むと迷子になる”とお伝えしましたが、それを防ぐのが、まさにこの最初のステップです。
逆にここさえ言葉にできていれば、選ぶときの”物差し”にもなり、現場に説明するときの”納得の材料”にもなります。
☝️ チェックリスト
- 現状の課題を洗い出す
- 最優先で解決したい課題を絞り込む
- 今の業務を洗い出して、紙での運用など「やめる・減らす業務」を決める
- 「絶対に欲しい機能」と「できれば欲しい機能」を整理する
💡 ヒント:「課題が思いつかない」ときは、”理想”から逆算する
いざ「課題を洗い出そう」としても、日々の業務で当たり前になっていると、意外と言葉にしづらいものですよね。よくお伺いする「現場の課題例」をまとめました。
記録に関する課題
- 特定のパソコンでしか入力できず、記録待ちで残業が発生している
- 記録を書くために、わざわざ事務所まで戻らなければならない
- 手書きの記録は人によって癖があり、読みづらいことがある
- 「特変なし」などの定型文が多く、ご利用者の様子が伝わる記録になっていない
情報管理に関する課題
- 膨大な書類の中から、今欲しい情報を探すのに時間がかかる
- ご利用者さまの情報が、さまざまな場所に分散している
情報共有・コミュニケーションに関する課題
- スタッフ間や多職種とのやりとりが、電話やFAX中心になっている
- 毎日の「申し送り」にかかる時間的な負担が大きい
- 離れた事業所間での情報共有がスムーズにいかない
- ご家族への連絡(連絡帳・手紙の郵送など)の事務負担が大きい
システム・採用に関する課題
- 既存のソフトが複雑で、現場が使いこなせていない
- ICT化が進んでおらず、新規の人材採用に苦戦している
それでも「自事業所の課題がはっきり見えてこない…」という方も、ご安心ください。
ケアコラボでは、現在の状況をお伺いして「課題を特定する」ところから始め、最もよい解決策を共に作り上げていく、伴走型サポートをご提供しています。まずは一度、お気軽にご相談ください。
ステップ2:推進チームの結成と目標設定
💙 なぜ、これが大事か
導入は、一人で背負うと必ずどこかで息切れします。「誰が・いつまでに・何を目指すか」をチームで共有しておくことで、迷ったときの拠り所ができ、現場への浸透もぐっとスムーズになります。
大がかりなチームである必要はありません。少人数でも「旗を立てる人」がいるだけで、進み方が変わります。
☝️ チェックリスト
- プロジェクトの責任者(リーダー)を決める
- 現場・管理・事務など巻き込むメンバーを決める
- 目指すゴールを言葉にする
- 導入までのざっくりとしたスケジュールを描く
- ソフト会社の担当者との「連絡窓口」を決める
💡 ヒント:「完璧なチーム」より「現場の声が届くチーム」
つい役職で固めたくなりますが、大事なのは実際に毎日記録をつける人の声が入っているかです。現場のメンバーが一人でも入っていると、「これ、うちだと使いにくいかも」という気づきが早い段階で拾えて、あとからの「こんなはずじゃなかった」を防げます。
ステップ3:自分たちに合うソフトの選定
💙 なぜ、これが大事か
こちらでは、「どのソフトを選ぶか」を中心にお伝えします。
各社それぞれに特徴があり、パンフレットや価格だけを見比べても、「自分たちの現場に本当に合うのか」までは見えてこないもの。比較検討のときに見ておきたい観点を整理しました。
☝️ チェックリスト
- 選定基準(料金、操作性、機能、サポート等)の軸を決める
- 導入事例・口コミなどを見ながら気になるソフトを絞りこむ
- デモや無料体験で実際の画面を触ってみる
- 実際につかう現場スタッフからのフィードバックを集める
- ソフト会社に「気になる点(連携・サポート体制・解約条件等)」を確認する
💡 ヒント:「一覧で比べる」より「現場に見せて選ぶ」
スペックを表にして比べるのも大切ですが、最後の決め手になるのは、実際に使う現場スタッフの反応です。どんなに機能が充実していても、「これ、うちのスタッフには難しそう」と感じたら、そのソフトは定着しません。
気になるソフトが絞れてきたら、無料デモなどで実際の画面を現場に見せて、生の声を聞いてみるのがいちばん確実です。
ステップ4:ネット環境や端末の整備
💙 なぜ、これが大事か
どんなに良いソフトでも、動かす”土台”が整っていないと力を発揮できません。ここは意外と見落とされがちで、「契約したのに現場で動かない」という入口のつまずきになりやすいポイント。事前に確認しておけば、スタート当日に慌てずにすみます。
☝️ チェックリスト
- 利用予定エリア(現場・施設内)のWi-Fi通信環境を確認する
- 使う端末(スマホ/タブレット/PC)の種類と必要な台数を決める
- 充電スペース・充電機器を確保する
- パスワード管理などの基本的なセキュリティルールを決める
💡 ヒント:「今あるWi-Fiで足りるか」は、早めに現場で確かめる
「事務所は繋がるけど、居室の奥やフロアの端は電波が弱い」というのは、介護・福祉の現場でよくある話です。工事やルーター増設が必要になると時間がかかるので、気になったら早めに現地で電波を確かめておくと安心です。ここだけは、思い立ったらすぐ動くのがおすすめです!

チェックリストをダウンロード
そのまま使える「導入準備チェックリスト」(PDF)をご用意しました。
ステップ1〜4を、印刷してそのまま使えるチェックシートにまとめています。
手元に置いて、一つずつチェックを入れていけば、準備の全体像が一目で分かります。
導入した事業所の事例
準備の進め方が見えてきたところで、実際にケアコラボを導入した事業所が、どんな課題を抱え、どう乗り越えたのか。リアルなストーリーものぞいてみませんか?
「うちと似ているな」と思える事例が、次の一歩のいちばんの後押しになります。
💡 記録方法はバラバラ…そしてスタッフ間の情報共有に悩みがある方におすすめ!
◾ 決まったPCからしか記録できず、紙で記録するスタッフも。”バラバラ記録”をどう解消した?
💡 すでにシステムを利用しているが、「何だか自分たちの事業所にあっていない」という悩みを抱えている方におすすめ!
◾ 導入した記録システムが使い勝手が悪い…結局紙との併用に…
💡 紙での記録を続けており、変革もまだできていない方におすすめ!
◾ 手書きや保管の不便さ…たわむキャビネット、超過勤務の発生。山積みの問題にどう向き合った?
まとめ
導入は、いきなり全部を完璧にやる必要はありません。今日ご紹介した準備を、順番に、少しずつ整えていけば大丈夫です。
そして何より、一人で抱え込まなくていいということも、お伝えしておきたいと思います。
「うちの場合はどうすれば?」「この準備、合っているかな?」
そんな疑問が浮かんだら、いつでも私たちにご相談ください。