シリーズ導入準備
介護ソフトの種類・比較ポイントまとめ
介護ソフトとは?
高齢者・障害者福祉サービスの現場で使用する介護ソフトは、利用者情報の管理やサービス内容の記録をはじめ、ケアプランの管理や介護報酬請求など、さまざまな場面で活用されています。
またシフト表作成や給与管理の業務をサポートするものもあり、製品によって対応している機能はさまざまです。
この記事では介護ソフトの種類・タイプ・サービスの違いなどを紹介いたします。
介護ソフトの特徴比較
1. 導入タイプ
パッケージ型(オンプレミス型)
必要なサーバーや通信回線を社内で構築したうえで、サービスやシステムを利用するタイプです。
パソコンに直接CD-ROM、またはメーカーのHPから介護ソフトをダウンロード後に、インストールして使用します。
インストールされたパソコンは、インターネット環境がなくても利用は可能ですが、インストールされたパソコンのみで運用するため、利用できる端末の数には限りがあります。
また自社の通信環境で管理するため、外部への情報漏えいの可能性が低い点が安心のポイント。
ただし、パソコンが故障した場合データが失われる可能性があるので、定期的なバックアップが必要です。アップデートも自社で行うことが大半なので、定期的にチェックし、最新の状態を保つようにしましょう。
パッケージ型(オンプレミス型)は導入のハードルは高いですが、長期間使用することで運用コストが安くなる可能性があります。
クラウド型
インターネットを経由してサービスやシステムを利用するタイプです。
ご利用者の情報や記録はインターネット(クラウド)上で保管します。
インターネット環境があれば、時間や場所を問わず利用することが可能なので、訪問先や送迎先からでも介護ソフトを利用することができ、業務の効率化を図れます
また、データはインターネット上に保管されているため、パソコンやスマートフォンに不具合が生じた場合でも、データが破損したり、失われたりすることはありません。アップデートも自動で行われるので、忙しい業務のなかでの手間を省くことができます。
クラウド型は低コストで素早く始めることができるうえ、運用コストも低く抑えられるので、導入しやすいタイプです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ケアコラボはクラウド型のソフトです
2. 対応機能
請求業務との一気通貫型
記録や請求を転記することなく、ワンストップで行うことが可能なので、転記誤りの削減はもちろん、事務負担や心理的負担の軽減が期待できます。
効率化を図れる半面、ご利用者に対しての細やかな気付きなど、請求に関係しない内容の記録が減ったり、提供サービス種別ごとに記録内容の偏りが生じたりする可能性があるため、業務を軸とした「請求のための記録」にならないよう工夫する必要があります。
記録特化型
請求記録と切り離すことでさまざまな視点の情報が集まり、ご利用者の人となりが分かる「読むため・共有するため」の価値ある記録を目指すことができます。
またさまざまな気付きが含まれた記録を活用することで、ケアプランや、日々のケアの充実を図ることも期待できます。
他社製品を併用することで、転記せず請求業務まで行える製品も多くあります。
ケアコラボは記録特化タイプのソフトです
3. 対応サービス
特定のサービス種別に特化させた製品があれば、高齢者・障害者・児童など、さまざまなサービス種別で使える汎用性の高い製品もあります。
◎提供サービス種別が1つの場合
業務を軸に記録でき、請求とも結びつけやすいという点から、そのサービスに特化している製品が使いやすい場合があります。
例として、訪問介護事業所の場合、どのヘルパーさんがどのご利用者へサービスを提供しているかを一目で確認できる製品もあります。
◎提供サービス種別が複数の場合
対応サービス種別が多く、汎用性の高い製品の導入がおすすめです。
その理由として、提供サービス種別ごとに製品を変えると、費用面や運用面でのコストがかさむという可能性があるためです。
またデイサービスとショートステイの併用など、同法人内の複数サービスを利用の方がいる場合、サービスごとに記録が分断しない、複数サービスの記録を1つに集めることができるソフトを選択すると、モニタリングやアセスメントがしやすくなります。
ケアコラボはどのようなサービス種別でもお使いいただけます
4. 利用可能端末
各製品により対応している端末が異なるほか、パソコンでもWindowsのみ、タブレットでもiPadのみなど対応するOSが限られている場合があります。
それぞれの端末でソフトを利用した場合、どのような特徴があるのかを紹介します。
◎パソコン
長文や資料、帳票類の作成など、さまざまな場面で活躍するパソコン。
長文を書いたり、資料や帳票を作成したりする場合に便利です。
普段の業務がデスクワーク中心の方におすすめです。
パッケージ型(オンプレミス型)で使用する端末は、パソコンが多いとされています。
◎タブレット
記録時はタブレットを置いている場所まで行く必要がありますが、持ち運びができることで、施設内や外出先などさまざまな場所で記録することができます。またご利用者とのレクリエーション(パズルや動画)など記録以外にも活用が可能です。
スマートフォンのようなフリック入力ができるので、キーボード打ちが慣れていない方にも使いやすいアイテムです。
◎スマートフォン
ポケットに入れて持ち運びできるので、移動が多い現場の業務中でも記録することができます。また緊急時の電話や送迎ルートの検索にも使えるほか、カメラ機能を使うことで、文章だけでは伝わりづらい様子を記録に残すことも可能です。
端末費用も安く抑えられるので、複数台導入することで、1人1台持ち歩くこともできます。
おすすめのスマホは、こちらの記事をご覧ください。
ケアコラボはどの端末・OSでもお使いいただけます
5. 契約形態
使用権パック
3年または5年のライセンスを購入する形態で、支払い方法は一括またはリースとなっています。
契約期間中は、原則途中解約できないことが多いですが、バージョンアップ費用は価格に含まれているため、価格の見通しが立てやすいとされています。
買取
初期費用と年間保守料を支払う形態で、契約翌年以降は年間保守料のみの支払いになることが多く、長く使うことで得になる可能性があります。
初期費用が、比較的大きくなる可能性があるので、事前に確認を。
月額支払
毎月固定の金額を支払う形態で、バージョンアップ費用も含まれており、途中解約も比較的簡単です。ただし急な価格変更が発生する可能性はあります。
ケアコラボは月額の契約形態です
6. 無料体験の有無
予算をかけて導入するため、選定に失敗したくないという気持ちはあるかと思います。
そんなときは、無料体験できる製品を選ぶのがおすすめ!
悩んでいる製品が複数台ある場合でも比較がしやすく、実際に操作することで、使いやすさや機能をより知ることができます。
体験期間は数日~数か月とさまざまで、会社によっては一部機能のみという場合や、有料に切り替えるときには、体験時に登録したデータをそのまま使える製品もあります。
ケアコラボは1週間無料体験ができます
おわりに
介護ソフトと一口にいっても、さまざまなタイプがあります。
それぞれの事業所にあった、長く使い続けられるソフトを選択するために、ぜひ参考にしてください。
ケアコラボが気になった方は、ぜひ1週間の無料体験からお気軽におためしください。
ライタープロフィール
山崎めぐみ
デイサービス、グループホームで介護職として勤務。その後特別養護老人ホームへ転職し、メンバーの教育やマネジメントを担当。
介護業界から、出版業界へ挑戦し、編集プロダクションへ就職。雑誌の編集業務と取材をメインに担当。現在は、ライター兼介護職のパラレルワークを実践中。
(保有資格:介護福祉士、ケアマネジャー)